緒方くんとあたし。





この日はみなさん、先生の御自宅へお泊りということになっていて、あたしも、みなさんが落ち着きだしてから、片付けに入った。



「こんなに楽しかったの、ひさしぶりです」

片付けをしている由希子さんに言うと、

「ほんとによかった。志乃ちゃんの明るい顔が見れてみんな喜んでたわ。お弟子さんたちもそうだけど、主人がね、とても心配していて」

「、、、、、、」

黙って見つめていると洗い物の手を休めて、由希子さんは続けた。

「ほら、大吾先生と主人は昔から仲がよかったでしょう?当然、志乃ちゃんが生まれたときから、主人も志乃ちゃんのこと見てきているから、志乃ちゃんの成長が楽しみだったようで」

「、、、、、、」

「だから、大吾先生が亡くなられてから、自分がね、志乃ちゃんを育てたいって思うようになったみたいで」

「由希子さん、、、、」





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