新米教師"L"
その後、1Dはカノンたちの部屋の前にたむろして会議をしていた。

「問題は、ペアだよなぁ」

「なるべく脚の長さとタイムが同じ奴と組まなきゃな」

「じゃ、取り敢えず俺たちは決まりだなっ!」

元気よく言ったのは小鳥遊だった。

「ん、あぁ、そーだな。
小鳥遊と鮫島は決まりでいいな」

「うっし、明日から練習すんぞ、昴!」

「おぉ! 朝昼晩の超ハードメニューでいくか!」

「ま、問題は…」

カノンがちらりと視線をよこした先は
……フワだった。

「ん?」

「フワの身長と合う奴が、な…」

「なッ、失礼な!!」

フワの身長は160ちょい。
それに対し、1Dの生徒は大体が長身だった。

「どーすっかなぁ?」

「いーもん、僕、仮病使って休むし」
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