新米教師"L"
さらに畳み掛けるように甘えるレンに、さらにエルはグラッとくる。

「う~、駄目だっ!」

「えー、俺も駄目っスか!?」

いつの間にか復活した環がまた駄々をこねる。

「お、お前も駄目だっ!」

「ばーか。俺が駄目なのに、お前がいいわけないだろーが」

むぅ、と口を尖らす環に、レンはデコピンを喰らわせた。

「うー、ごめんっ!
レンさんたちが元総長のことバラすとは思ってないけどよ…、もしもってことがあるからさ…」

「あー、わかったから。
そんな悲しそうな顔すんなって!」

レンがぎゅっとエルを抱きしめる。

「…っ!!」
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