明日晴れたら、




「あー美和! 久しぶり!」

「久しぶりー! あれ、身長伸びた?」

「うん、3センチ!」

「良いなあ! 背高くて」

「女子は小さいほうがかわいいよ〜!」



約1か月ぶりのクラスメイトと話をしていると、ガラッとドアが開く音と一緒に薺ちゃんが教室に入ってきた。


「薺〜! 久しぶり!」

「久しぶりー!」


この前会った時よりも、またさらに少し焼けている薺ちゃん。



「美和、おはよ!」

「おはよう!」


すると薺ちゃんはイタズラな笑みを浮かべると、私を肘でつつきながら言った。



「新学期早々、話せて良かったじゃん!」


「なっ、薺ちゃん…!?」

もしかして、見てたの!?



私は恥ずかしくなって薺ちゃんから顔を背けると、慌ただしく自分の席に着いた。



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