僕は君の名前を呼ぶ
彼女の声が頭の中でループする。
今俺の顔、絶対赤い!!
今が遅い時間でよかった。
暗いからきっと彼女から俺の顔はハッキリ見えないだろう。
「…なんかごめんな、会話を上手く繋げられなくて。隆太といるときはひたすら聞き役だからあんまり慣れてなくて…」
「隆太って…、篠田くん?確かに、篠田くんっておしゃべりっぽいもんね。じゃあ、青木くんはいつも篠田くんの弾丸トークを聞いているんだね」
橘さんはクスクスと笑って言った。