[完]Dear…~愛のうた~
「だから今日ここに私は来てあげたの。
このことを聞いて隆弘のことをどう思うのか。
もし、これ以上言っても気持ちは変わらないなら
私はすぐに何としてでも
隆弘を奪ってやるんだから!!」
麗さんがそう言った時、
部屋のドアがガラッと開いた。
「タイムリミットや。
あんたはここから出てもらうで」
そして再びこの部屋に足を入れるみんな。
そして麗さんは直人に引きづられて
私からの距離はどんどん遠くなる。
そんな中私は思わず麗さんの腕を掴む。
すると麗さんは一瞬ビクッとしてから
私も丸い目で見る。
“ありがとう。教えてくれて”
私は口でそう言ってからそのまま頭を下げた。
「……わかればいいのよ。
これからまた離れるなんてこと、
絶対に許さないんだから」
すると麗さんはそのまま病室を後にした。
「実彩、大丈夫だった?」
心配して杏奈は私に近づく。
私が微笑んで頷くと杏奈の顔は一層歪んだ。
「何も、されてない?」
“大丈夫”
「……よかった」
すると杏奈はようやく安心したように
私の体をそっと抱きしめた。
「ねぇ、実彩。
これから隆が帰ってくるんだって」
その言葉に心臓がドクッと跳ねる。
「それまで、実彩はロビーにいる?」
私はその寂しそうな問いかけに
何度も何度も首を縦に振った。
もう、覚悟すれば決めたの、何もかも。
彼がそう教えてくれたから……
「ん、それならよかった。
けどね、本当に申し訳ないんだけど、
私達これから仕事があるの」
あまりにも悲しそうな声に私は思わず杏奈を見る。
杏奈の泣きそうな顔は私の後ろにいるであろう
真司くんに向けられていた。
「これから、会議が入ってて……
ほら、実彩も知ってるでしょ?
事務所のイベントの会議」
その言葉で私はようやく気づく。
今日は事務所総勢で行われるイベントの
代表が集まって話す会議。
PEACEからは杏奈、
Chargeからは隆弘の予定だったけど、
隆弘が事故に遭ったから
きっと光も真司くんも行くことになる。
そして、直人はみんなの送迎。
ってことは……
「実彩一人だけになっちゃうけどそれでもいい?」
でも私の答えは決まっていた。
私は再び大きく頷いて
そのまま杏奈と部屋を後にした。
このことを聞いて隆弘のことをどう思うのか。
もし、これ以上言っても気持ちは変わらないなら
私はすぐに何としてでも
隆弘を奪ってやるんだから!!」
麗さんがそう言った時、
部屋のドアがガラッと開いた。
「タイムリミットや。
あんたはここから出てもらうで」
そして再びこの部屋に足を入れるみんな。
そして麗さんは直人に引きづられて
私からの距離はどんどん遠くなる。
そんな中私は思わず麗さんの腕を掴む。
すると麗さんは一瞬ビクッとしてから
私も丸い目で見る。
“ありがとう。教えてくれて”
私は口でそう言ってからそのまま頭を下げた。
「……わかればいいのよ。
これからまた離れるなんてこと、
絶対に許さないんだから」
すると麗さんはそのまま病室を後にした。
「実彩、大丈夫だった?」
心配して杏奈は私に近づく。
私が微笑んで頷くと杏奈の顔は一層歪んだ。
「何も、されてない?」
“大丈夫”
「……よかった」
すると杏奈はようやく安心したように
私の体をそっと抱きしめた。
「ねぇ、実彩。
これから隆が帰ってくるんだって」
その言葉に心臓がドクッと跳ねる。
「それまで、実彩はロビーにいる?」
私はその寂しそうな問いかけに
何度も何度も首を縦に振った。
もう、覚悟すれば決めたの、何もかも。
彼がそう教えてくれたから……
「ん、それならよかった。
けどね、本当に申し訳ないんだけど、
私達これから仕事があるの」
あまりにも悲しそうな声に私は思わず杏奈を見る。
杏奈の泣きそうな顔は私の後ろにいるであろう
真司くんに向けられていた。
「これから、会議が入ってて……
ほら、実彩も知ってるでしょ?
事務所のイベントの会議」
その言葉で私はようやく気づく。
今日は事務所総勢で行われるイベントの
代表が集まって話す会議。
PEACEからは杏奈、
Chargeからは隆弘の予定だったけど、
隆弘が事故に遭ったから
きっと光も真司くんも行くことになる。
そして、直人はみんなの送迎。
ってことは……
「実彩一人だけになっちゃうけどそれでもいい?」
でも私の答えは決まっていた。
私は再び大きく頷いて
そのまま杏奈と部屋を後にした。