皇帝のお姫様
皇帝





『じゃ私はバイク取りに行くから校門の所で待ってて。』



「いやいやちょっと待って…琳と眞田ってどういう関係!?」



屋上から出ようとした時に彼方が慌てて追いかけて私を見ながら質問してきた。



『彼方には関係ない。』


それだけ言い彼方の答えを待たずに屋上を出て駐車場に向かい恭哉のバイクを探した。



その時彼方が悲しそうな顔をして私の名前を呟いていた事は私は知る由もない…。




――
―――
――――



校門につくと2人バイクに跨がって乗っていた。


『お待たせ。』



そう言うと
彼方と速水は私の姿を見て驚いていた。



「り、琳…運転できるのそれで?」



バイクは私の身体よりも何周りも大きい。



『えぇ。
じゃ行って良いよ
後ろついていくから。』


「彼方お前が誘導しろ」


彼方は、じゃ行くよ…?と心配そうに私を見ながらバイクのエンジンをかけ走りだした。



私もエンジンをかけて彼方の後をついて行った。


速水は何も言わずにただ私の隣で同じ速さに走っていた。



バイクで何分か走って
たまり場についた。




たまり場につくまでずっと速水は黙っていて、彼方は速水に向かって時折変わって~とか言っていたが速水は無視していた。




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