ねぇ、先生。
「あー、もう…」
緊張して損した。
普通に来れば数分でつくこの場所に、何分かけて来たんだろう。
ため息が出る。
今度またここに来るとして、そのときにここまで勇気が出せるかな。
「あれ、これで全部?」
ペラペラとめくって番号を確認していく。
「……6、7、9……あれ…」
8がない。
完全に一枚足りない。
慌ててもう一度数え直す。
なかったら中村さんに何て言われるか……絶対怒られる。
協力してやったのに資料なくすってどういうことだ、って。
しゃがみ込んだまま枚数を数えた。
風が吹いてるから飛んで行ったのかもしれない、なんて考えて焦る。
何度数えても足りない。