ねぇ、先生。

――――――
―――――――…

あたしがここに来てすぐに先生は飲み物を買いに行った。

あたしの好きなオレンジジュースを2本持って帰って来た先生は、座るなりあたしの顔を覗き込む。


「何かあった?」

加地くんに告白……あれって告白なのかな。まぁいいけど。告白された日から、そればかりが頭の中をグルグル回ってた。

加地くんのことが好きなわけじゃない。もちろん、ずっと先生のことだけが好きだけど、加地くんを選んだらどうなるんだろう、なんて考えてしまう。

そんなの最低だ。

加地くんにも、先生にも失礼だよ。


「…先生は…」

「ん?」

あたしのこと好き?

なんて聞けるわけなかった。

最近すごく弱気で、自分でも嫌になるくらいネガティブだった。だけど先生にそんな姿見せたくない。


「茉央ちゃん、こっち見て。」

俯いてばかりいるあたしの頬を両手で包んで、クイッと上を向かせた。

心配そうな先生があたしを見つめてて、何だか急に恥ずかしくなって目をギュッと閉じた。

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