ねぇ、先生。
恥ずかしくてとった行動だったけど、よく考えればこれはこれで恥ずかしいものなんじゃないか。
だってまるで、キスを待ってるみたい。
付き合って、この関係が始まって、先生は一度もあたしにそういうことをしたことがない。
よく考えればそれもおかしな話だ。
だってもう付き合って3ヶ月が過ぎてる。それなのに何もないなんて、よっぽどあたしに魅力がないってことかな。
「…バカ、ダメだって……」
先生の聞き取るのがやっとなくらい小さな声が耳に届いた。
「…先生?」
ゆっくり目を開けると、頬の手はパッと離れていってしまった。
「…茉央ちゃん、話したくないの?」
「……そうじゃないよ」
加地くんのことを言うべきかな。
「先生、あたしね…」
ゆっくり話し始めると、先生はちゃんとあたしの目を見て聞いてくれた。
「加地くんに告白されたよ。」
だから、言うべきだって思ったの。