ねぇ、先生。

まだ迷う気持ち



「あー、気分が楽」

ゴロンと寝転んだシロがポツリと呟いた。

あたしも梨花も加地くんもその場にいて、シロと同じようにボーッとしてた。

つい数日前に合否が発表された。


「よかったね、全員合格で」

「ほんと、一安心だよ」

無事に4人とも同じ大学に合格して、春からも今と同じように通うことになる。

「なんて言ってるうちにもうすぐ卒業だなー。あっというまっつーか、実感わかねぇよな。」

シロの言う通り、大学の合否が出るのを待っているうちに、あっというまに自由登校になった。

大学から届いた課題をやるといっても、毎日やらなきゃ終わらない量じゃない。

そうなればやっぱり暇になってこうして集まってしまう。


「学校行きてーなー。」

「自由登校なんだから行ってくればいいじゃない。」

「まだ受験終わってないやつらからしたら、浮かれて遊びに来たやつなんて嫌味でしかないだろ」

シロと梨花はそんな会話をしてて、少し中村さんに会いに行こうかな、なんて思ってた気持ちをかき消した。
< 425 / 451 >

この作品をシェア

pagetop