いつもギュッと抱き締めて



 壁に押し付けられて、舌を絡ませ唾液をすすりあう時に、彼の片手はスカートの下に入り、下着の中へと進入してくる。


 彼が確認しなくても、あたしには分かってる。


 すでにそこは熱く濡れて、受け入れる準備を整えているって。


「いいから……はやくっ!」


 唇を離してどうにか告げてから、あたしは彼の首にきつく吸いついた。


 はっ、と息を吸う音がしたかと思うと、下着を横にずらして彼が一気に押し入ってきた。


 慣れているとはいえ、一週間ぶりの感触に息をのんだ。


 それとともに締め付けると、彼の口からは苦悶にも似た声がもれる。


 あたしの思考は、もうまとまらない。


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