壊れるくらい抱きしめて
本当なら立ち上がって今すぐにでもここを立ち去りたかった。


だけど理美や林さんの後ろを通らなきゃいけないし、なんだか空けてもらうのも格好悪くて結局テーブルにうつ伏せることしか出来なかった。


情けない、格好悪い。こんなこと言われても松本さんは困るだけなのに。



「恵那ちゃん、それって俺のことが好きだって思ってもいいのかな?」



松本さんの言葉に顔を上げると真剣な眼差で私を見てる松本さん。そっと林さんと理美は立ち上がり私の横に松本さんが座った。



「恵那、松本とよく話すこと。あーもうあたしも彼に会いたくなってきたわ。松本、ここあんたの奢りね。さっラブラブカップルさんも行きましょうか」



「恵那ちゃん、またゆっくりご飯行こうね」


「お前ら、こんなとこで羽目外すなよ」



みんながニコニコしながら私と松本さんに手を振って個室を出て行ってしまった。どうしよう、松本さんと二人っきりになってしまった。


しかもここは後ろが壁で逃げられない。とりあえず視線を逸らした。
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