個人的事情につき“休暇をいただきます”

俺の言葉に反応したのか。

ビクッ、と彼女の体が小さく揺れた。





「…起きればベッドで抱く。
起きねぇならここで電気もつけたまま隅から隅まで観察してやる。
さぁ、どうする…?」





緩めたネクタイを解き床に放る。

そのままワイシャツのボタンを2、3個外した。

その流れで。

彼女の服にも手をかけた。

と、同時。

クイッと小さく引っ張られた服の裾。

そして。

蚊の鳴くような小さい声が耳に届いた。





「ベッドに…してください…」

「誰かさんの下手な芝居のおかげでだいぶ煽られたからな。
…覚悟しとけよ?」

「…っ!!」





俺はニヤリ、とひとつ笑みを溢すと。

要望通り、彼女をベッドへと連れていった。

…“お姫様抱っこ”というオプションをつけて。





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