甘々な彼とスイートピーを。
「許したのね?」
「うん…」
「そっか、色々辛かったね…」
そう言った佳織の目は涙で潤んでいた。
話を聞いていた彼方の目も少し赤くなっていたような気がする。
私は2人の優しさが嬉しくて涙があふれ出ないように話続けた。
「それで、お父さんは…ある封筒を見せてくれて……あの事故の被害者の家族宛に書いた手紙で……それで……」
「舞、ゆっくりでいい」
慌てている私に彼方が言ってくれた。
「…ありがとう。それで……その封筒をみたら……そこに……浩哉の名前が書いてあったの。」