猫と乙女
香りが、2人を結ぶ
「待てよ」



ヒロにすぐ追いつかれ、手首を掴まれた。



「待たない!」



ヒロの手を振り払い、ズンズンと先に進んだ。



「話を聞けよ」



「やだっ!」



「ウルサイ!」



ガシッと手首を掴まれ、誰もいない教室に連れ込まれた。



とりあえず、並んで座った。ヒロの言い訳なんか聞きたくないし、もう寂しい思いもしたくない。


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