無愛想な彼が私を見ない理由



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『葉月ちゃん、ごめん!

ちょっとだけノート見せて!』


「あ、うん。いいよ」


私は柳くんにノートを渡す。

後少しで授業が始まる。



……私の隣の席は柳くんの隣だった。


正直、かなりびっくりしている。

まさか、柳くんの隣になるとは思わなかった。


『ありがと』


「うん」


柳くんの笑顔に、私も笑顔で返す。

……柳くんの笑顔には負けるけど。



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