無愛想な彼が私を見ない理由



「えっ!?ど、どうして……」


『…………単純』


……そうして、佐倉くんは私の顔を引き寄せた。


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『…………じゃあね、岡野さん』


「う、うん。また……」


佐倉くんと私が別れるところに、あっという間に来てしまった。

時間って早い……。


『言っとくけど岡野さん。

顔、まだ赤いよ』


「し、仕方ない……」


それはだって、佐倉くんが……っ!

と思って彼を見ても、


『岡野さんらしいよ』


とか笑うから。


(…………また、目離せない)




一生私は、

佐倉くんから目を離せないのかも?



     
                   end

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