無愛想な彼が私を見ない理由
柳side



-------《柳side》


「おはよ、」


朝も相変わらず、彼女に話しかける。

彼女はいつもより嬉しそうに教室に入ってきた。


………きっとアイツと何かあったんだろう。

つき合ったとか、その辺でしょ?


『おはよう、柳くん』


………いくら周りに人がいても、

彼女に必ず挨拶するのは、

彼女が必ず笑ってくれるから。


ただそれだけのために挨拶をマメにする。


そのことに誰も気付かないのは、

俺のこの性格があるからかもしれないけど。





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