姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
ガクの計算
咲ちゃんと大吾が付き合うようになって、1週間がたった金曜日。

姫花と咲はAQUAで、まったり中~

今夜は、バーテンのアリも一緒にまったりしてる

「アリさんって、どこ出身なんですか?」と褐色で黒い大きな瞳のアリにさっきから質問攻めの咲

「俺? 俺は、アラブのドバイだよ?」

「あのすっごいお金持ちの国?」

「あー そんなイメージ? 」ちょっと困った顔のアリ

「咲! アリんとこは超お金持ちだよ!」と自分で自分の爪にスカルプをつけている私も話に入ってみる

「セレブなんですか?」急に興奮してきた咲ちゃん

「セレブって結局成金でしょ? アリんとこは根っからの金持ちよ!!」

「姫~ そんなのどうでもいいだろ~」

「アリさんってリムジンとか乗ったことあるんですか!!」

なんで、そこでリムジン?

「リムジンねぇ・・・ あれって曲がりにくいだけだよ? 咲ちゃんリムジン乗りたいなら、オススメしないよ」

「・・・・・・・」

アリ・・乗りたくて乗れるようなクルマじゃないのよ・・・


三人でたわいもない話をしていると、咲ちゃんの携帯が鳴った

「愛しの大吾くんからラブメ~ル? お仕事終わったって~??」

携帯の画面を見て固まっている咲ちゃんの表情がゆがんでいる


「どうかした~」

「・・・・・・・」

「咲ちゃん?」

咲ちゃんの様子がおかしい・・・

一体、どんなメールが来たの?





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