◇東雲庵◇2014〜2017◇
ピアノがやって来た。ヤァ!ヤァ!ヤァ!


夏が来るーきっと夏が来るー。
大黒摩季でこんばんは、東雲 葵です。やーっとかめだなもー。元気にしとりゃーすー?(お久しぶりです、お元気ですか?)

高山のお兄様に「何でもいいから書かんかい」(いや、そんな高圧的な言い方じゃないですよ。冗談ですからねっ!)って有難く声かけていただいたので、ちょっと近況報告がてら姿を現した次第です(まさしく姿を現したという表現がぴったり笑)。すみません、元気なんですよー。ちょっと忙しいだけで。

仕事の休憩時間がちょうど30分あるので、呟けるだけ文字を放っていきたいと思います。乱文、御容赦を。……いつものことか(笑)


【ピアノが来たよ狂想曲】

4月の初めに、ピアノを買いました。と言っても、電子ピアノ。河合楽器のものです。実家にあったのが河合のものだったので。ヤマハ、ローランドと比較検討したけど、耳に慣れたのはやっぱり河合の深みのある円やかな音色だった。うーん。幼少期の教育って影響力絶大ですね。

以前にエッセイ内で書いたことがあるのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、私、5年ほど前から、月に一度、歌の伴奏奉仕をしています。会衆が歌う曲が7〜8曲、BGM的なものが2曲〜3曲。1日に10曲。(結構なボリュームだ)

弾くことにも慣れてきたし、仕事もここ2年くらい少し減らしてもらったので、練習時間も前より確保できて、ストレスはだいぶ無くなりました。……が。弾く事に慣れてきたらば、今度は別のストレスが。

自宅ではCASIOのキーボード(1万円くらいの安いやつねー)で練習してたんですが、本番で弾く楽器は、リードオルガン(しかも大正時代製造のプレミアムなオルガン)なんですね。で、その差異が(タッチの違い)モロ、演奏に出る(つまり、ミスをする)んですよ。

キーボードは鍵盤が軽くてツルツル滑ってしまうので、こう、、弾いた感触があまりない。指の移動もスムーズだし。でも、リードオルガンだといちいち鍵盤に指が引っかかる。足踏みで空気を送りながら弾かなきゃいけないし。しっかり、一音一音、指で押さえるように練習をしたいなぁ、と思い、電子ピアノを購入したわけです。

それがさぁ、買ったら買ったで20年ぶり…いや30年ぶり(それは言い過ぎか)の「ピアノ」の音やタッチが楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて以下略。

もー、小学生の頃弾いてたブルグミュラー(難易度低いんですよ)を実家から引っ張り出してきて、弾いて遊んでました。そしたら、指が覚えてるもんですねー。目が音符を拾うよりも先に、手が鍵盤を押さえてる!で、ついでに練習曲じゃなくて、ピアノ名曲100選、みたいな全集も楽器店で買ってきてがしがし弾いてました。

ピアノって、打楽器なんだなーと実感しましたね。で、わたしが子供のころから慣れ親しんだ楽器はあくまでピアノであってオルガンじゃない、ということを身を以て体感しました。あー、そりゃオルガン下手なわけだよ私、って。だって楽器としての成り立ちが全然違うんだもの。あと、弾く楽曲の年代もやっぱりピアノの方が圧倒的に現代曲なわけで(オルガンの方が歴史は古い)。

5月のわたしのピアノ熱と言ったら半端なかったですよ。仕事から帰ってきてまずピアノの蓋を開ける。お風呂までの時間ずっと弾いてる。てか、風呂に入るのも忘れて夜中まで弾いてる。朝起きてご飯食べたらまずピアノ。仕事行くまでずっと弾いてる。(電子ピアノだからできる=ヘッドホン、暴挙)1日、5〜6時間弾いてたんじゃないかしら。

私ね、ずっとピアノ嫌いだったんです。もう、ずーーーーーーーーっと!
音大を出た母に習ったせいか、自分の娘だからってものすごーく厳しかったんですね。2回同じところ間違えると手をピシャリと叩かれる、みたいな。よくある話で、ピアノ嫌いになっちゃったんですよ。中学受験のために小学5年生で習い事を全部やめたタイミングで、ピアノもやめちゃった。そこからまったく弾いてなくて、なのに5年前から(なかば仕方なく)オルガンを弾き始めた、という。

私としてはこれまで、あの白黒の鍵盤が「義務」の象徴でしかなかったわけです。幼い頃も、今も。いやいやでも、なんでも、「弾かなきゃいけないもの」だった。うん?「弾けなきゃいけないもの」でもあったな。

なのに、今になってあの重い鍵盤を叩くのが、楽しい、と感じるなんて。やー、人生って不思議なことが起こるものですね。

ってかアレですわ。
たぶん理由はもっと簡単で、自分の好きな曲を弾ける環境に(大人になっていまようやく)置かれたからでしょうね。ドビュッシーとか、シューマンとか。

子供の頃って、(現代はもう少しマシなんでしょうが)指の練習のためにクソつまらん曲を弾かせるわけですよ。(ああごめんなさい先人様)で、弾いて楽しい曲をやらせてもらえる前にやめちゃった。

ここ5年も、バッハとかパッヘルベルとか聖歌とか、要は、、バロックー?バロック以前ー?みたいなー?(ぽやーん)あーーつまんないつまんないつまんなーーーい!もっとロマンチックでドラマチックなの弾きたーい!

っていうストレスから解放されるように(笑)まさに没頭して、ピアノ弾いてました。


弾いてました。


…した。




……………うん、気づいた?

過去形なことに。(笑)(笑)(笑)


熱、冷めましたわ。あっははは!さすがわたし。あの集中力、どこ行った。あのね、ドビュッシーの夢って曲を一曲仕上げたら落ち着きましたわ。…やっぱりな。(熱の最中も、いつかひゅーっと冷めるんだろうなと思っていた)(笑)


ま、あとはのーんびり楽しみたいです。
名曲集に入っていた吉松隆さんの『プレイアデス舞曲集』の前奏曲が素敵だったので、その楽譜を入手しようかなぁと考えています。(全集買うと高いのです)

好きな曲を弾くのが、一番!だってピアノに関しては趣味だもんね。気が乗らなかったら、弾かない。それで良い。

ひと月くらい人生で初めて鍵盤とラブラブだった、春の東雲のご報告でした。




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