◇東雲庵◇2014〜2017◇
フラフラ、フラベリック

お久しぶりでーす。

こんばんは!東雲さんだよ!

…いかん、久しぶり過ぎてキャラが定まらん。。みなさま、お変わりありませんか。花粉症は大丈夫ですか。春ですね。っつって明日の朝予想最低気温3度らしいけど。むぐぅ…がんばろうわたし。


【フラベリックという薬に気をつけろ】


薬の思わぬ副作用のお話。


実は1月末に、人生2回目のインフルエンザを経験しました。(はははははははあれだけみんなに気を付けてとか言ったり言われたりしておいてこのザマよ)

ええと、毎年予防接種を打っているので、発熱などの症状は軽くて済んだんです。それ自体の混乱はもう収まったので、ご心配には及ばないのですが。

その時に処方された「フラベリック」という薬が、後々とんだ曲者でした。あれ、気持ち悪かったわぁ。。


ご自身やお子さんが音楽をやる、という方は、特にこの薬に気を付けたほうがいいかもしれません。例えばピアノの発表会や音楽のテストの前にこれを飲んでしまうと、ちょっと困ったことになっちゃう気がします。

と、いうのもこれ、薬の副作用で、服用し終わってもしばらくの期間、身の回りの「すべての音」が「半音下がって」聴こえるんです。

「半音くらい…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はめちゃめちゃ違和感がありました。なんかこう…ジワジワといつまでも気持ち悪いです。


最初に「あれ?」と思ったのは、ラジオから流れてきた時報の「ポーン」という音。そのあとの定時ニュースのBGMも、「なんかいつもより微妙に低い…」って感じたんです。

そうしたら、自宅のインターホンも、お風呂が沸きました♪のチャイムも、目覚ましのアラームも、生活の中の音が全部、微妙〜にいつもより低いじゃないですか。オーマイガッ。

この「半音低い」という微妙さが逆に気持ち悪くてですね。空間が奇妙にゆがんでるみたいに感じるんですよぉ。。

あのー…ほれ、あれあれ。救急車が通り過ぎるときのドップラー効果みたいなかんじ。あの「ピーポーピーポー…プェ〜ポォ〜プェェ〜ポォォ〜」っていう…奇妙な音の歪み。あの「プェ〜ポォ〜」の世界に、ずーっといる感じです。
起きてから寝るまで、ずっと「プェ〜ポォ〜」なんです。本来、「ピーポー」って聴こえるはずのところが。耳はその音を想定してるのに。ね!?気持ち悪いでしょ!?

まさか薬の副作用なんて思わなかったから、脳か耳のセンサーがインフルのせいでイカれちゃったのかと思って慌ててネットで調べてみました。「インフル 半音低い」って(笑)。そうしたら、…私だけじゃなかったんですね。便利な時代だ。ばっちり、原因に行き当たりました。それが「フラベリック錠」という咳止め薬でした。

難しいことはよくわかりませんが、どうも、脳内の「咳中枢」と「音程を判断するところ」が同じ部分のようなんですね。で、薬効で咳中枢が鈍感になると、同時に音感も鈍くなっちゃう、と。そういうことらしいのです。

その「微妙に気持ち悪い期間」は、服用をやめて10日間くらい続いたかなぁ。2週間後には元に戻りました。あー、よかった、元の世界に戻れて。あー、びっくりした。ちょっとした異世界トリップでした。

わたし、絶対音感(ドを鍵盤上の「ド」と正しく認識できる能力)なんてものはほぼ無くて、相対音感(どの調でもドレミに変換して認識しちゃう)のほうが発達しているので、副作用発動中も、音楽を聴いたりピアノを弾いたりする分には問題ありませんでした。だって、全部の音が同じだけ下がって聴こえているだけで、旋律自体に乱れはないのです。それはね、全然気持ち悪いと思わなかったんです。


んが、生活の中でいつも耳にしている電子音って、変わりようがないもので、もう「耳にその音で記憶されちゃってる」んですよね。だから「プェ〜ポォ〜」よろしく違和感があったんだろうなと。


お子様が楽器を弾く、とか歌う、とかいう際は、風邪をひいていてもフラベリックは避けた方がいいかもしれませんね。もちろんすべての人に副作用が出る訳ではありませんが。

あと、生活の中でいつも聴いている音、って意外と耳(脳)に「正しく」記憶されてるんだなーと思いました。


フラベリック。すくなくともわたしはもう飲まない。咳にはよく効いたけど(笑)。

みなさんも、どうぞ風邪やインフルエンザの際には、服用する薬にも、どうぞお気をつけて。



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