茉莉花の少女
 話に全然加担できない。やけに詳しいな。

 ただ挿せばいいんじゃないのか?

「でも、ほしいの。お願い」

「なんとなく、先輩が何を考えているか分かった」

 奈良は苦笑いを浮かべると、彼女を見た。

 彼女は奈良の言葉にうなずいていた。

「鉢あげしたものがあるからそれをやるよ」

「本当に? ありがとう」
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