茉莉花の少女
 僕の誕生日は学校が休みなので、午後から彼女の家に行くことになった。
 

 彼女の家に着いた僕は泣きそうな顔の彼女に迎えられる。

 あさっぱらから何があったんだ。本当に。

 夜遅くまでかけまわってお茶の木を探し出したり、朝っぱらからなきそうな顔をしていたり本当に大変だとおもう。

 彼女は僕の手を引っ張ると自分の部屋まで連れて行く。

 そこには青々と茂る茉莉花と奈良からもらった花があった。

 茉莉花にはあのときのような白い花はなかった。
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