俺とアイツ。
春香が泣き止むまで俺は
春香を抱きしめていた。
別に付き合ってる訳でもないし、
そこまで親しかった訳でもない。
でもなぜかほっとけなかった。
「なぁ、どーしたんだ?」
「……」
「春香、言わなきゃわかんねーだろ?
話してくれねぇか?」
そう言って春香を離し、じっと目を
見据えた。
「私、もう死にたい」
春香は俺の目を見ずに呟いた。
「んなこと簡単に言んじゃねぇよ」
「もう疲れたんだよ…
なんであたしが生徒会役員なんか…
別にあたしじゃなくてもできるのに
友達だって上辺だけで…
みんな陰口言ってるの知ってるし
家に帰っても居場所なんてないし。」
こいつにもこんな悩みあったんだな…
「ツライこと言わせてごめんな?
でも聞いたからにはちゃんと守る
よ。俺が守るから。」
春香は泣きながら頷いている。
そんな春香を俺は優しく包み込んだ。