言葉にできない。

玄関先を掃除しながらボンヤリと瞑想する。


筋肉かぁ。
腹筋割れてるのかな。

…背筋とか…見てみたいなぁ。


そんな事を考えていたら、急に声をかけられて驚いた。


「そんなにビビらなくてもいいいじゃん。」


背後に立っていたのはここの住人、和久井聡太。


「ごめん、考え事してたから・・・。」

「何?俺のこと?」

そうやって言いながらニヤリと笑う彼は、いつもそうやってあたしをからかうんだ。
モデルだって聞いたけど・・・でっかいなぁ。

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