言葉にできない。

「ちー?千鳥??いないの??」


コトリ、と小さな、ほんの僅かな音だった。
急にうめの心に不安が募る。


「千鳥?!あけなさい!!」


「どうしたの、おばあちゃん。」


焦って大きな声で千鳥を呼んでいたため、たまたま居た和久井が近付いてきた。

「あ、ごめんごめん、何でもないのよ。聡太ちゃん。」

「千鳥さんとケンカ?」

「ううん、違うよ。」

住人を巻き込んじゃいけない。
この子達は何も知らないんだから。


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