言葉にできない。

「千鳥ちゃん」


「ん…」


「千鳥」


「あ…いやっ」


「ちー」


繋がったままゆっくりとした腰の動きで彼女を翻弄する。

名前を呼ぶと必ず返事をしてくれる。


「可愛い、千鳥、可愛いよ」


まさかまさかだ。

うめさんの後押しがあったとしても、今日の今日で彼女を抱けるとは思わなかった。


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