明日、別れましょう
第一話




「藍羅、今日飲みに行かない?」


「ごめん、今日は爽汰と会うから」


「あ~、泊まりだぁ?」


「……そういう事だから」




ニヤッと笑った由依の視線に曖昧に笑い返すと、彼女は満足そうに頷く。





「相変わらずラブラブなんだから! 今年ハタチなんだしそろそろ結婚じゃない?」


「……そうだと良いね。それじゃあ」





話が膨らまない内に切り上げようと右手をあげて席を立つと、由依がひらひらと手を振り返してくれた。



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