明日、別れましょう
「どうして……? ん、まぁ、気分的に」
藍羅は曖昧なセリフをこぼして、俺から離れる。
遠ざかった体温が、無性に寂しく感じて、彼女の頬に手を伸ばす。
まだまだ顔色が悪い彼女の頬は、氷のように冷たい。
「なに、それ。気分って、なに」
「気分。……爽汰と付き合えなくなっちゃった」
「他に好きな人できたってこと?」
「……んーん。違う。違うよ。でも、別れるの」
「嫌だ」
別れたいって思ってたくせに、拒絶の言葉はやけにあっさり溢れた。