明日、別れましょう








──藍羅はすごく強がり。

そしてわがまま。



わけ分かんないめんどくさい子で、プライドも高い。





だから昔から友達もろくにいなかった。




そんな彼女から、なぜか目が離せなくて、気付いたら俺の腕の中に閉じ込めていた。








好きってよりも、そばにいたいって気持ちのが大きくて。

気付いたら、彼女のためって思うことは何でもしたくなってた。







だから、別れるって選択が、彼女のためになるのなら。










──明日、きっと君は、俺に「別れよう」って言うんだろうね。別れたくないって顔をしながら「別れよう」っていう君が簡単に想像できる。







俺は、きっと、その結論を出した君に、言うんだ。




「うん、別れよう」って。





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