ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「…び、ビッグスマイルで、サヨナラバイバイ…」



渋々ボソボソながらもやってくれる彼は、本当にいい人なのだと思う。



「びっぐまん!ばいばーい!」

「…行こう原さん」

「う、うん…何か、本当ごめんね…」

「出来れば忘れてくれると有難い」



満足げに手を振る彼方に、青井くんは逃げるように家を出た。それに続くように私も歩き出すと、そのまま二人で会社に向かう。



…青井くんには申し訳ないとも思うけど、でも沢山の顔を見れてよかったな。

意外と子供が好きで、にぎやかなことが苦手じゃなくて、笑顔も見ることが出来て…。近付いている、そう感じられる距離が嬉しい。




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