ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



…少し、休憩。

しばらく作業をしたのち、俺は不意にパソコンから顔を上げ伸びをした。



ずっと画面と向き合うのは目が疲れる。頭も使うし…よし、糖分を摂取しよう。

そう席を立ち部屋を出て向かうのは休憩室にある自販機。ここにある甘いオレンジジュースが、俺のお気に入り。

甘党な俺はココアなども好きだけれど、何度も飲んでいると舌が飽きる。このオレンジジュースが一番飲みやすい、というわけで毎日飲んでいたりする。



今日もそれは変わらず、ボタンを押して出てきた缶をとると、俺はまた部屋へ戻るべく廊下を歩く。



「…けど、それで…」

「…ん?」



すると普段はあまり使われていない資料室から聞こえた声。誰かいるのだろうかと通りすがりに何気なく覗けば、そこには抱き合いキスをする男女…先輩の速水さんと同期の阿部さんの姿があった。


< 181 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop