ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
…少し、休憩。
しばらく作業をしたのち、俺は不意にパソコンから顔を上げ伸びをした。
ずっと画面と向き合うのは目が疲れる。頭も使うし…よし、糖分を摂取しよう。
そう席を立ち部屋を出て向かうのは休憩室にある自販機。ここにある甘いオレンジジュースが、俺のお気に入り。
甘党な俺はココアなども好きだけれど、何度も飲んでいると舌が飽きる。このオレンジジュースが一番飲みやすい、というわけで毎日飲んでいたりする。
今日もそれは変わらず、ボタンを押して出てきた缶をとると、俺はまた部屋へ戻るべく廊下を歩く。
「…けど、それで…」
「…ん?」
すると普段はあまり使われていない資料室から聞こえた声。誰かいるのだろうかと通りすがりに何気なく覗けば、そこには抱き合いキスをする男女…先輩の速水さんと同期の阿部さんの姿があった。