ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…ちょっと、誰か来たらどうするの」
「今皆して会議か作業してるから大丈夫だって」
「もう…ん、」
「雛子…」
…気まずい…。
抱きしめ合いキスをする、イチャイチャベタベタする二人に、あまり見てはいけない気がして俺は廊下へと視線を戻す。
…ていうか、勤務時間中によくやるな。ついこの前は喧嘩してどうのこうの言っていたくせに。
けど、ああして堂々と好きな人に触れられるのは羨ましい。
黙って自分の手をみれば、大きな手のひらに長い指。彼女の何倍あるのだろうと思ってしまう。
「あれ、青井くん?」
そんな俺の背後から声をかけたのは、その“彼女”。今日も小柄な原さんだ。