ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「…ちょっと、誰か来たらどうするの」

「今皆して会議か作業してるから大丈夫だって」

「もう…ん、」

「雛子…」



…気まずい…。

抱きしめ合いキスをする、イチャイチャベタベタする二人に、あまり見てはいけない気がして俺は廊下へと視線を戻す。

…ていうか、勤務時間中によくやるな。ついこの前は喧嘩してどうのこうの言っていたくせに。

けど、ああして堂々と好きな人に触れられるのは羨ましい。

黙って自分の手をみれば、大きな手のひらに長い指。彼女の何倍あるのだろうと思ってしまう。



「あれ、青井くん?」



そんな俺の背後から声をかけたのは、その“彼女”。今日も小柄な原さんだ。


< 182 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop