ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「そんなところでどうしたの?」
細い声で問いかけた原さんに、俺は人差し指を唇の前に立て、しー、と黙らせると目の前の資料室を指差す。
何も知らない彼女は首を傾げながら室内を覗き込む。すると、すぐに顔をボッ!と赤くして視線をこちらへ戻した。
「だっ、ダメ青井くん!見ちゃダメ!」
「え?何で」
「人様のそういうシーンは見るものじゃないの!」
なぜか見ている側なのに顔を真っ赤にしながら小声で言い、ぐいぐいと俺の背中を押しその場から俺を動かす。