ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「…そう、そんなことが」



話し終えた頃には彼方はすっかり落ち着いていて、眠たそうに綾奈ちゃんに抱きついている。



「青井くんって、不思議な男の子なのねぇ」

「そうなの!不思議すぎて本当にわからないの!」



どれほど考えても、その気持ちがわからない。無口で無愛想で、だけど優しくて、私のこと嫌いだと思ってたのに触れてきたりして。なのにキスは拒んだりして、ダメだ、なんて。

分からない心が、この距離がもどかしい。



「美紅ちゃんはどう思うの?」

「え?」

「彼のこと、」



私、は…青井くんのことを、



「…知りたい」



彼の気持ちがもっと知りたい。どうして触れるのか、拒んだのか、理由とその心のゆらめきを知りたい。



「青井くんの気持ちを、知りたいよ…」


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