ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「いいの?最近青井、美紅と仲良かったじゃん。美紅に気があったんじゃないの?」
「…別に気があるなんて一言も言ってないけど」
「態度が言ってたの!ねぇ!?亮もそう思うでしょ!?」
「へ?あー、うん、まぁ…」
ガツガツとくる阿部さんと、静かにそれを聞く俺。立場的にもその間に挟まれ、速水さんは苦い表情をする。
最近の俺の態度が、原さんに気があると言っていた?
なんて、そんなこと多分二人の勘違いだ。俺は気持ちが顔に出る方なんかではないし、ただ同じ班になったから一緒にいる機会が増えただけで…。
不意に思い出すのは、あの日のキス出来なかった自分。