ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



小さな人。俺の姿にすぐ驚いて、その腕なんて少し力を込めたら折れてしまいそう。彼女を想えば想うほど、どう接していいかわからない。



「俺は、話すのも上手くなくて、きついこともつい言っちゃう方だから…こんなだからどう接していいかもわからない」



どう言えば笑ってくれるのか、どうしたら泣いてしまうのか。わからず、心にブレーキがかかる。

ぼそ、と呟いた正直な気持ちに、速水さんはテーブルにあったメニューの載った紙でバシッと俺の頭を叩いた。



「…痛いんすけど」

「このヘタレ。お前そんなデカい身なりして中身小さすぎだろ」

「え?」

「想像でブレーキかけてどうするんだよ。好きなら好きでいいだろ」



好きなら 好き、で?



「抱き締めたいなら抱き締めて、キスしたいならしろ。嫌ならちゃんと言ってくれる。嬉しければ応えてくれる。けど、伝えないことには何も始まらないんだよ」



想いを、現実に現して。


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