ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



その言葉からようやく知ったのは、あの日の彼の言葉の本当の意味。本当は、ずっと好きでいてくれて、その目に映してくれていたのだと今更知る。



無口な彼は、自分のことはあまり話してくれないし、ぼんやりしていて、表情も顔に出やしない。

だからわからない。わかりづらい。知りたい。そんなこちらの気持ちがモヤモヤとすることばかり。だけど、



「…けど、原さんから『触れて』なんて言われるとは思わなかった」

「へ?」

「それって、どこ触っても大丈夫ってこと?」

「え!?い、いや、そういうわけじゃなくてっ…」



どこ触っても、って…!

慌てて言おうとする私に青井くんはははっとおかしそうに笑うと、ゆっく抱き締め顔を近付ける。


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