ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…あの、青井くん」
「なに?」
「さっきのコーヒーって…わざと?」
「うん」
「やっぱり!」
「……」
問いかければ、頭上から降るしれっと答える彼の声。悪びれる様子もなく頷く一言に思わず顔を上げると、そこにはじっとこちらを見る青井くんの瞳がある。
「…、」
落ち着いた茶色い瞳に、止まる言葉。
魅入る、その言葉が一番近いのかもしれない。まるでその場の時間まで止めてしまいそうなくらい、不思議な魅力を持った目をしている人だと思う。
「…原さん、あの人と仲いいんだね」
「へ?あの人?」
「今日打ち合わせしてた、結婚式場の」
「あぁ、桐谷さん?あの人、うちのお兄ちゃんの友達だから…」
「……そうなの?」
「?うん」
「……」
少し会話を交わして、彼はまた黙り込む。
な、なんでいきなり桐谷さんの話…?
本当に読めないというか、分からない人だなぁ…。