ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「お、おはよう!」
「……」
翌朝。今日は寝坊することなく、いつも通りの時間に会社へ出勤してきた私は、少し後から来た青井くんへ元気良く声をかけた。
「…おはよ。元気だね」
「う、うん。これくらい大きな声なら青井くんも気付いてくれるかと思って」
「うん。有難い」
一方でまだ眠そうな顔をしている彼は、ぼそぼそと話しながらデスクに鞄を置いた。
「あの、昨日はありがとう」
「昨日?あー…うん」
「ちょっとびっくりしたけど、おかげで…」
「……」
改めてお礼を言うと照れてしまうけれど、伝えようとする私に彼は何かに気付いたようにこちらをじっと見る。