ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「コーヒー、飲むかと思って」

「あっうん!飲みたい!」

「わかった」



小さく頷いて彼はそのまま一度部屋を出て、少ししてから湯気のたつ紙コップを二つ手にして戻ってきた。



「青井くんはまた甘いコーヒー?」

「うん。コーヒー…っていうか最早カフェオレに近いと思う」



その右手にはミルクも砂糖もたっぷり入れたのだろう、色からして甘そうなコーヒー。それに対して左手に持った真っ黒なブラックコーヒーの入ったカップを私へ手渡し、彼はデスクにつきパソコンの電源を入れた。



「原さん、残業珍しいね」

「うん。私仕事遅いからつい溜め込んじゃって」

「へぇ」

「青井くんも残業?」

「ん。今まで別室で先輩の作業手伝ってて、これから自分の仕事」

「そうなんだ。青井くんも大変だね」



熱いコーヒーに口をつけながら、小さく会話を交わす二人きりの作業室。頭上の時計の針は夜二十三時をさしている。


 

< 61 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop