ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「コーヒー、飲むかと思って」
「あっうん!飲みたい!」
「わかった」
小さく頷いて彼はそのまま一度部屋を出て、少ししてから湯気のたつ紙コップを二つ手にして戻ってきた。
「青井くんはまた甘いコーヒー?」
「うん。コーヒー…っていうか最早カフェオレに近いと思う」
その右手にはミルクも砂糖もたっぷり入れたのだろう、色からして甘そうなコーヒー。それに対して左手に持った真っ黒なブラックコーヒーの入ったカップを私へ手渡し、彼はデスクにつきパソコンの電源を入れた。
「原さん、残業珍しいね」
「うん。私仕事遅いからつい溜め込んじゃって」
「へぇ」
「青井くんも残業?」
「ん。今まで別室で先輩の作業手伝ってて、これから自分の仕事」
「そうなんだ。青井くんも大変だね」
熱いコーヒーに口をつけながら、小さく会話を交わす二人きりの作業室。頭上の時計の針は夜二十三時をさしている。