ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
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静かなフロアの時計の針が、深夜三時を示す頃。
…少し、休憩。
ずっと見合ったままだったパソコンの画面から視線を外し、俺はコキ、と首を鳴らした。
春とはいえ少し肌寒い夜。窓の外は先程より灯りが減り、夜と朝の中間である深夜らしい暗さを漂わせている。
いつもは一人で残ることの多い、この時間帯の作業部屋。けれど今日は左隣に人の気配がある。
…そういえば、原さんも残ってたんだっけ。
作業に没頭するあまり忘れかけていたその存在を思いだし、何気なしに隣のデスクへ目を向けた。するとそこには、虚ろな目でパソコンに向かう小さな体の彼女がいた。
「……」
あまり徹夜に慣れていないのだろう、原さんは眠たそうに半分だけ開いた目でうとうとと仕事をしている。…けど見た感じ、既にマウスすらロクに操作出来ていないことからもう限界なのだと思う。