愛を知らないあなたに
・・・・・・・・・おい待て。


なんか色々爆弾発言してない?




タマよ『らぶらぶ』ってなんだ『らぶらぶ』って。

りょっちゃんよ『観察』ってなんだ『観察』って。



いや、てか、助けてよ。

あたしの心臓爆発しちゃうよ?!




「・・・・・・あぁ、リョク、来たのか。」



琥珀様はりょっちゃんの存在に気付いたらしく、あたしを放した。




・・・・・・あ、なんだろう、なんか・・・寂しい、かも。



さっきまであった心地いい温もりが離れれば。

代わりに襲ってくるのは、切ないような寂しさ。



さっきまでは、助けてと思った。

心臓がバクバクいってどうしようもなかったから。



でも、いざあっさりと体を離されると・・・

やけに寂しく思うのは、なんでだろう。






「あー離しちゃったー」


「?なんだリョク。離してはいけなかったのか?」


「だってかんさつおわっちゃったじゃーん。」


「タマ、観察ってなんだ?」




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