愛を知らないあなたに
寝る時もおかしかった。


『琥珀様、お願いします、傍にいてください。』



布団の上に横たわった生贄は、そう言い、挑むように俺を見上げた。




俺は、意味が分からなかったが、その眼差しの強さに、思わず頷いていた。


すると生贄は、ふわりと嬉しそうに微笑んだ。



まるで、固く閉じていた蕾の花びらが開くかのような・・・

可憐というのであろう笑みに、胸の当たりが音を立てた。





ドクンというような音だった。


あの音は、一体なぜなったのだろうか。



なぜ生贄は、微笑んだのだろうか。








―――あぁ、分からぬ。






「あはははは!りょっちゃんもっとやっちゃえー!」


「はあ!?ちょっとタマ、何それ!止めてよ!」


「あはははは!タマ、分かったよ!もっとやるー」


「あたしの意見を聞けぇー!!!もうやんなぁ!」




俺が悶々と考えている間、生贄とタマとリョクは、水を掛け合って遊んでいる。



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