愛を知らないあなたに
なんで諦めないのぉぉおおおお!!!???



りょっちゃんのきゅうりへの愛に驚きを隠せないあたし。


ちらりとタマを見れば、タマはにっこりあたしに微笑んで・・・りょっちゃんに言った。



「りょっちゃん!

だいじょーぶ!きゅうりはぜったい床の下にうまってるよ!

がんばれー!」



うぉおおおおいぃ!!!!!!


なぜに肯定!?

なぜに肯定するのっ!?

おかしいでしょうが!


さっきのあたしへの微笑みの意味ってなんだよ!

何そのタマやってやったよ☆みたいなドヤ顔はっ!!!


何もやってない・・・いや、やったか。

まさにやっちゃったんだ。

というかドヤ顔も可愛いなおい。




・・・・・・もう色々頭の中がごちゃごちゃになりつつも。

あたしはよろっとりょっちゃんに近づき、鎌を取り上げた。


不意打ちだったらしく、意外にもあっさりと取り上げることができた。

良かった・・・。



「あっ!?

ちょっとリン、何するの?!

ボクこれからその鎌で床を壊して、きゅうりを食べるんだから!

返してよっ!!!」


りょっちゃんがぴょんぴょん飛び跳ねるも、身長の差で鎌には届かない。




< 226 / 377 >

この作品をシェア

pagetop