愛を知らないあなたに
「リンと離れても、タマはだいじょーぶ。」


タマがあたしを見上げる。

黒い瞳から、もう涙は出ていなかった。




「リンが、タマのこと好きだって言ってくれたの、忘れないもん。

だから、タマ、また好きだって言ってくれる人と、出会うもん。」



黒い瞳が宿す光は、穏やかで、真っ直ぐだった。







「タマは、リンが好きだって言ってくれたタマのままでいたいから。

だから、だいじょーぶ。」





『・・・・・・リンは強いね。』



タマが言ってくれた言葉を、思い出す。





タマの馬鹿。

あたしより、あたしなんかより、タマのほうがずっとずっと強いじゃん。






「・・・うん。タマは、大丈夫だね。」


ぽんぽんとタマの頭を撫でて、すっと離した。




タマの瞳を真っ直ぐ見つめて、笑う。



「タマは強くて、優しい・・・あたしの自慢の親友だから。」





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