愛を知らないあなたに
ひ、ひぃぃっ!?


なんか、警備らしき男の人が睨んでる!!!

銃みたいなの向けてる!!!誰に?あ・た・し・に!


バレた?バレたってことなの?!

あわあわと口を動かしていると。




「へぇ~?俺の仲間に銃向けるなんざ、いい度胸してんな?」






――ドスッ!!!!!!



あたしは、目を見開く。


う、そ・・・?




一瞬、本当に一瞬で、弥助さんが男の人の懐に潜り込んで・・・

男の人の鳩尾に、拳を入れていた。



「ぐ・・・く、そっ!」


ドサッ

呻きながら、男の人が倒れる。




「あーあー。まさかもうバレてるとはなー。

まぁ、おもしれぇから別にいいんだけどよ。」


よ、よくないような。

ていうか。



「弥助さん、すごいですっ・・・!!!」


「お?なんだよ凜、照れるじゃねぇか。」




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