嘘つきは恋のはじまり





下校時間―――――――――――


長かったのか短かったかわからない一日が終わろうとしていた―――






『...今日は最悪だった...』




げっそりとした表情で玄関へと向かう私






『ホントなんなのアイツ!?どこが王子よただの鬼畜野郎じゃない!なーにが奏太ク―ン❤よ!!皆頭腐ってるんじゃないの!?』




――――と、ブツブツと一人愚痴っていると







『呼んだか?ペット』




『き、きゃああぁあぁ!?!?!?』




突然首筋に腕が絡まってくる


不覚にも大声で叫んでしまった






『い、一条奏太...!!』



『おー怖い怖い、そんなに睨むなんて悲しいなぁ~咲菜?』




一条を睨みつけるけど、コイツは全く動じないでいつもの王子スマイルをしている


皆の前では王子ぶってるけど、本当のコイツはただの鬼畜野郎!!


きゃあきゃあ騒ぐ女子達に教えてあげたいわ!!






『気安く名前で呼ばないでよ』



『んだよつめてぇな、意外と傷つくぞ?』



『うっさい触んないで』



私は一条の手を振り払った



―――――――けど






『お前は俺の女、分かってる?主導権は俺にあんの』











< 26 / 41 >

この作品をシェア

pagetop