いちごパンツのポートレート
ある日。
母と中井のおばさんの会話を偶然耳にする。
どうも俺たち兄妹の話をしているらしい……
「蓮、優衣、春に多少大袈裟に話しをしても右から左で頓着しないけれど……
舞衣と翔は疑うことを知らないのか?
深刻に捉えるところがあるのに同じように扱ってしまった事ホント失敗したーって
反省してるんです。
……子育ては奥が深いですね。」
「仕方ないわよー5人もいたら一人一人に合わせている余裕なんて、
その当時は無かったんでしょ?
今はそれが分かっているから大丈夫よ」
そう言って中井のおばさんは母を宥めている。
いつも陽気で笑った顔しか思い浮かばない母
憂いを帯びた表情をしているのがとても気掛かりだった。
俺がこんな性格になったのは……
自分に責任があると母は思っているみたいだ。